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◆2023年青森ねぶた内山龍星製作 |
■ 青森市PTA連合会 天狗と牛若丸 平治の乱で父の源義朝が謀反人となり敗死し、鞍馬寺に預けられた牛若丸はある日、東谷の僧と共に、 西谷の花見の招きを受けて連れられ出かけた。 しかし、その席に見知らぬ怪しげな山伏が割り込んできたので、気を悪くし牛若丸を置いて帰ってしまった。 ただ一人残された牛若丸の素性を知った山伏は花の名所へと案内した。 暫くの間、二人は親しく語り合い、やがて山伏は自分が鞍馬山の僧正坊という大天狗であると正体を明かした。 牛若丸の願いである平家討伐が達せられるよう大天狗は武術や剣術、兵法を牛若丸に伝授した。 牛若丸が十一歳の時のことだった。 源氏の再興を予言し、戦場での守護を約束して大天狗は姿を消した。 |
■ 消防第二分団ねぶた会・アサヒビール 田村麿大獄丸を討つ 伊勢国鈴鹿山に棲む鬼神・大嶽丸が暴威を振るう為、一帯は全く人通りがなく、宮中への貢ぎ物も途絶えた。 事態を重く見た朝廷は、坂上田村麿に大嶽丸討伐の勅命を下した。田村麿は、三万の大軍を率いて鈴鹿山に向った。 妖術にたけた大嶽丸は、暴風雨を起こし雷鳴を轟かせ峰全体を巨大な黒雲で覆った。 更に討伐軍めがけ空から火の雨を降らせた。なす術がなく田村麿は撤退した。 神仏の加護を受けるより道はないと日夜一心に祈願を続けた。ある夜、ひとりの白髪の老人が、夢枕に立って、 「大嶽丸を討つのは、容易な業ではない。討伐を望むならば、この山中に棲む、鈴鹿御前の協力を得ることだ」とつげた。 後日、険しい道を分け入ると、突然どこからか美しい女が姿を現した。 この美女こそ鈴鹿御前であった。ある夜、童子に姿を変えた大嶽丸が鈴鹿御前のもとに忍んで来た。 田村麿は大嶽丸の宝剣二本を奪って迎え撃った。だまされたと気付いた大嶽丸は激怒して口から 炎を吐きながら剣や鉾を雨のように降らした。そこに毘沙門天と千手観音が現れ襲いかかる剣や鉾をことごとく払い落した。 田村麿が一心に祈願して矢を放つと、数千に分かれて鬼神の顔面に突き刺さった。 無事、大嶽丸を討ちとり平和な世の中が戻ったという。 |
2022年東北絆まつり出陣ねぶた
2021年東北絆まつり出陣ねぶた「風神雷神」
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