湿原は、6月頃からニッコウキスゲの群落で黄色に彩られ、7月にはノハナショウブの群落で紫色に彩られます。
また、湿地性のラン類や高層湿原でなければみられないモウセンゴケなどもみることができ、学術上貴重な湿原植物の宝庫といわれています。
さらに、アマガエル、ツチガエルなどの両生類、オオセスジイトトンボなどの昆虫類、貴重な鳥類であるオオセッカもみられます。
海岸のすぐそばにこのような湿生植物群が存在するのは大変珍しく、北海道の北東部と本州ではこの屏風山一帯の湿原に限られています。
環境省の日本の重要湿地500にも、屏風山湿原池沼郡(平滝沼、ベンセ湿原、コケヤチ湿原など)として選ばれています。
しかし、近年、地下水や天候などの関係で湿地特有の植物は数が減ってきており、湿原の乾燥化を懸念する専門家の声もあります。
「太古より続く自然を後世まで残していきたいものです。」