今まで取り付けていた9インチ10段のサークスピード製オイルクーラー。国内仕様のカタナに標準で付いている純正オイルクーラーよりも冷却効率が悪く、渋滞などで油温が120℃以上に上昇した後に走り出しても、なかなか100℃以下に下がらない。 純正オイルクーラーよりも冷却性能が低い要因は、約50ミリもあるコアの厚み。スペーサー使ってフレームから離した状態にして取り付けても、結局のところ、コア自体が厚すぎて、走行時に熱風(空気)がフィンから後ろに抜けないようだ。このようなストレートタイプのオイルクーラーは、セトラブ製やアールズ製にしても似たような冷却性能だと思うので、コアの厚みが薄いラウンドタイプのオイルクーラーに交換することにした。 |
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取り外したサークスピード製9インチ10段オイルクーラー。 | |
新たに取り付ける9インチ13段のアールズ製ラウンドタイプ・オイルクーラー。ヨシムラ1135Rも同じタイプの16段コアを使用している。コアの厚みは約30ミリで、ストレートタイプのコアと比べるとかなり薄くて空気の抜けもよさそうだ。 ラウンドタイプのオイルクーラーを取り付けるための専用ステーも同時に準備した他に、振動によってステーやコア本体にクラックが入るのを防ぐため、別途サイドカラー用防振ラバーも4個準備し、サイドカラー上下に1個ずつ防振ラバーを追加して、左右各3個計6個の防振ラバーを介してコアをステーに固定した。 (使用パーツ) ・アクティブ/14009138B アールズ汎用ラウンドコア(9インチ13段、#8、ブラック) ・ 〃 /14055001 ステー&サイドカラーSET(9インチ13段、GSX1100S用) ・ 〃 /4001005 サイドカラー用防振ラバー(4個) |
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フィッティングを接続する前には、オイルクーラー内部にオイルを満たしておいてからホースを接続した。これは最初にエンジンを始動したときに、オイルクーラー内部にたまった空気が抜けるまでクランクのベアリングにオイルが行き渡らず、ベアリングが焼き付くのを防止するため。また、イグナイタの配線を外してエンジンがかからないようにして、しばらくクランキングさせることにより、ホースやコア内部のエア抜きを十分に行ってからエンジンを始動させるなど、オイルクーラーの取付時には細心の注意が必要だ。 以上でオイルクーラーの交換は終了。走行による油温の低下スピードがかなり速くなったが、今度は冷えすぎてオーバークールぎみ(80℃以下)。気温の低い晩秋や春先は、コアに直接風が当たらないように、ガムテープ等を貼り付けてオーバークールを防ぐ必要がありそうだ。 |