カムシャフトの交換やボアアップ等のエンジン内部の変更は一切行っていない。点火プラグも標準のDR8EAのまま。 改善箇所は、クラッチの緩み止め対策として、センターロックナットを油冷エンジン用の物に交換したことと、エンジンカバーのボルトをすべてステレス製のキャップボルトに交換したことのみ。エンジンなど、高温になる部分にステンレス製のボルトを使用する場合は、固着を防ぐためにカジリ防止用のグリースを塗布する。自分はwako’sのスレッドコンパウンドを使用した。 ※センターロックナットの交換にはインパクトレンチと30ミリ、32ミリのソケットが必要で、クラッチの分解をともなうため、自信のない人は工賃を払ってでもバイク屋にやってもらった方がいいと思う。 (使用パーツ) ・スズキ純正/11482-49202-H17 ガスケツト_クラツチカバー ・ 〃 09167-25007 ロツクワツシャー ・ 〃 09159-24010 ロックナット(油冷エンジン用) |
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ポイントカバーをヨシムラのマグネシウム製の物に交換した。右側のバンク角確保のために、カバー下部が斜めに削られている。しかし、コーナリングでここまでバイクを倒すテクニックなど持ち合わせていないので、自分にとっては無用のパーツである。表面処理の色が好みではないため、手持ちの缶スプレーで黒く塗ってしまった。塗った後にロゴの部分に軽くオイルストーンをかけて、文字が浮き上がるようにした。 (使用パーツ) ・ヨシムラ/280-191-0000 マグネシウムエンジンカバー |
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カムカバーもヨシムラのマグネシウム製のカバーに交換した。自分が取り付けたは物は黒色がかった昔の物だが、現在新品で購入すると、表面処理が金色に近い物が届く。これも上記と同じく、ドレスアップ効果しかないパーツだと思う。 (使用パーツ) ・ヨシムラ/280-152-0000 マグネシウムシリンダーヘッドサイドカバー |
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国内仕様SRには標準で前出しのオイルクーラーが装備されている.。しかし、ホースをサイド廻しにした方が、いかにもカスタムバイクらしく見えるので、純正のオイルクーラーを取り外し、プロト製(アクティブ製は振動でステーにクラックが入るので×)の9インチ10段のオイルクーラーに交換した。 少しでも冷却効果を高めることができるように、オイルクーラーのステーとフレームとの間に約10ミリ厚のスペーサーを入れて、クーラーを車体から浮かせた状態で取り付けた。残念ながら、効果のほどは標準のオイルクーラーとほとんど変わらず、夏場の渋滞では油温が120℃を越えてしまい、その後走り出しても油温がなかなか下がらない。どうせであれば、初めから13段のオイルクーラーを取り付ければよかったと後悔している。 SRにサイド廻しのオイルクーラーを取り付ける場合は、同時にオイルフィルターのキャップを逆車の部品に交換し、ノーマルクーラーへの配管がされていたクランクケースの取り出し口2カ所をボルトとガスケットでふさぐ必要がある。またクーラーとステーの間に入る4個の防振ラバーはエンジンの熱で硬化やヒビ割れが発生するので、定期的に交換する必要がある。オイルクーラーの交換により、エンジンオイル交換時のオイル量はそれまでの3.2L→3.4Lに0.2Lほど増やすことになった。 ちなみに、オイルクーラーをエンジン後方部よりオイルを取り出してサイド廻しにすると、オイルポンプで汲み上げられたオイルの全量がクーラーを通ることになる。(標準オイルクーラーの場合はオイルの一部をクーラーにバイパスさせている。)したがって、オイルクーラーに万が一のトラブルが発生した場合は、エンジン本体に致命的なダメージを与えることになるので、十分に注意した方がよいと思う。 (使用パーツ) ・プロト /POC401B オイルクーラーKIT(#8 9インチ10段) ・スズキ/16531-49210 キャップ、オイルフィルター ・ 〃 16518-49200 Oリング ・ 〃 09247-14029 プラグ、エンジンオイル(2個) ・ 〃 09168-14004 ガスケット(2個) (定期交換部品) ・アクティブ/4001005 防振ラバー(4個) |