GM それでは、前回の仕事から一ヶ月ぐらいたった冬のある日。
小龍斎 うん。
GM 総次朗は今、遊郭『ゆーゆー』に用心棒として雇われている。
一同 ゆーゆー(大爆笑)
まさ 『ゆーゆー』な。新しい店だ。(笑)
総次朗 『ゆーゆー』
GM 規模としては『ごーゆー』にはかなわないが、それでも中の上ぐらい。
まさ やっぱり『ごーゆー』にはかなわないな。(笑)
GM ここでは総次朗の他に二、三人の用心棒を雇っている。君はその頭だ。
総次朗 頭っすか。
GM そう。君は名声があるからそれを見込まれて、という事だ。
小龍斎 出世してるな。
総次朗 出世頭だからな。(笑)
GM さて、今は暮6つ(午後6時)総次朗は遊郭の見回りの途中なのだが、<勘>チェックして。
総次朗 勘? …成功。
GM すると、二階の天井の辺りに何か潜んでいるような気がする。
総次朗 何かいる?
GM <殺気感知>して。
総次朗 ぎりぎり成功だ。
GM そうすると総次朗の上、真上あたりの天井で何者かが徘徊しているようだ。
総次朗 ……。
まさ ジャンプして突き刺せば。
総次朗 <跳躍>してアンドロメダまでぶっ飛んでくか。(笑)
GM 太刀ぐらいなら届くぞ。
総次朗 <跳躍>は成功。そのまま天井ぶち破って上に上がろう。
GM まてまて、跳躍でそこまで上がれんっちゅーの(笑)
小龍斎 刺すくらいでかんべんしてくれって。
総次朗 しょうがない、かんべんしてやろう。とりあえず命中してる。
GM どうやらかわされたようだ。ちなみに、こういう賊に入られたのはこれが三回目だ。
総次朗 何、ここに? 『ゆーゆー』に?
GM そう。
総次朗 なるほど。
まさ 危険だな。
GM 賊は、何か情報収集しに来てるってより、何かを探しているような動きだ。
総次朗 何を?
GM 知らん。
総次朗 そうか。ところで賊には逃げられたのか。
GM 逃げられたようだ。
総次朗 んー、とりあえず天井に上がれる所から上がってみよう。
GM そうすると、どうやら遊女達の待機部屋辺りが集中的に歩かれている。
総次朗 そうか。なら、大番頭に報告するか。
GM 「そうですか。賊に入られるのもこれが3回目ですね。もし何かあったらよろしくお願いしますよ。」
総次朗 そうは言っても姿が見えないからな。見えれば斬る事もできるが。
GM 「では、お願いしましたよ。」
総次朗 「うむ、わかった。」
GM さて、場面かわって暁7つ(午前4時)小龍斎は<正気度>チェック。
小龍斎 正気度?
一同 正気度(笑)
小龍斎 …失敗。ご乱心した。(笑)
一同 (爆笑)
GM 突然の大きな音で心の臓がバクバクしてる。
小龍斎 「な、何事だ。」
GM 長屋の戸口の戸が壊れ、そこにずぶ濡れで血を流している男が倒れ込んでいる。
小龍斎 何て乱暴な。
GM まだ、かろうじて息はあるようだ。背中には太刀で斬られたような深い傷がある。
小龍斎 事情はともかく、医者としてはまず… 金を貰わなくては。(笑)
一同 やばい、ご乱心だ。(笑)
小龍斎 じゃなくて、まず横にして治療準備だ。
GM まさは<聞き耳>して。
まさ 聞き耳… 成功。
GM では、小龍斎の部屋のほうからバタンという大きな音が聞こえてくるな。
まさ 「何だ、ご乱心か?」(笑)
GM その男、何か口をパクパクさせててる。何か言ってるようだ。
小龍斎 「何、何だ? 遺言か?」(笑)
GM <聞き耳>
小龍斎 …成功だ。
GM 「お、…お、おりん・・・。」
小龍斎 おりん? 「名は聞いたが家族の者か?」
GM その質問にはすでに答えられない状況だ。
小龍斎 やばい、治療しないと。手伝いがいるな。
まさ 音聞いたから、駆けつける。「どうしたんだ。おっ! お前が殺したのか!」(笑)
小龍斎 「ちょうどいい、手伝え。」
まさ 「わかりました。」
小龍斎 という事で<診療> 成功だ。
GM 何とか傷は塞いだ。
小龍斎 よし。
GM ちなみに身なりはいい。大店関係の人のようだが。
一同 ほう。
小龍斎 なかなか身分のある方… というほどでもないか。
まさ もう手当ては終わったの?
小龍斎 終わった。
まさ 「それではこれから魚売りだ。」
小龍斎 「御苦労。」
GM 魚の仕入れは神田で。日本橋の近くだから。
総次朗 そうそう。
まさ 「今日はいいの入ってるかい。」
GM 「とんとんだな。」
まさ 「そうか。安いのでいいです。」
GM 「いわし?」
まさ 「いわし…。」
GM 男の容体は良くもなく、悪くもなく。
小龍斎 まだ意識戻らないの?
GM まだ戻らない。
まさ 身元がわかるような物、探せば?
小龍斎 いや、とりあえず意識が回復してからにしましょう。あまり懐をあさってもまずいから。
GM <診療>して。
小龍斎 成功。
GM 君の少ない経験上だが、こういう状態の奴はしばらく意識が戻らないってかんじ。
小龍斎 ありゃ。(笑)
まさ 何ならじじいに頼んで似顔絵描いてもらえばいいじゃん。
総次朗 いや、あいつエロ師だからエロに書くぞ。
一同 (笑)
(これ以降、かなりお下劣なため、自主規制。)
小龍斎 しょうがない、懐から身元がわかるような物がないか調べてみよう。
GM 身元がわかるような物はないけど、財布のには小判が・・・ おぉ。(笑)
小龍斎 おぉ。(笑)
GM 七、八枚は入ってる。
小龍斎 そんなに懐があったかい人なのか。
総次朗 エロおやじのところに行かねーと。
小龍斎 人相書き描いてもらいにじい様のところに行ってみるか。
GM 「何用じゃ?」
小龍斎 「ちょっくら人相書きを描いてもらいたい人がいるんだがね。」
GM 「お主か? お主ならもう描いてあるぞ。」(笑)
小龍斎 「おいらの顔を描いてもらってもしょうがないんだ。ちょっくらこっちへ来てくれ。」
GM 「おや、また死体かね。」(笑)
小龍斎 「いや、まだ生きてる。まだ…。」(笑)
GM 「まだ? それはつまり死ぬ予定があるって事じゃな。」(笑)
一同 (笑)
小龍斎 「身元がわからないんじゃどうにもならねぇ。そこで人相書きを頼みたい。」
GM 「よし、しばし待たれぃ。」
小龍斎 とりあえず人相書きを見せながら身元確認。でも、何か逆に危ないような気もするけど…
GM 年は25ぐらい。けっこう男前だったりする。
小龍斎 何! そんなバカな!(笑)
一同 (笑)
まさ <商い>していい?
GM いいよ。
まさ ・・・余裕で… うぁー、大失敗だ!
(その後、まさは落胆した。間違って深海魚を仕入れたとか何とか・・・)
小龍斎 んー、ん。『あやめや』に行ってみようかな。
GM 『あやめや』? 源八の所?
小龍斎 うん。人相書き見せて「こういうケガ人が入り込んで来たんだけど、見覚えはないかな。」
ついでに『あやめや』に来てる客とかお銀がいるならお銀にも聞いてみよう。
(お銀とは前の始末人グループの仲間で、『あやめや』の店員/密偵の女性)
GM <世間話>
小龍斎 <世間話> …成功。
GM すると、お店関係の人が「あー、この人どっかで見た事あるな。」
小龍斎 うんうん。
GM 「うーん、酒が飲みてぇなぁ。」(笑)
小龍斎 「何? しょうがない、一杯だけだぞ。」
GM 「確か肥後屋で見たはずだ。」
小龍斎 肥後屋って何屋さん?
GM えーと、呉服問屋の肥後屋さん。「肥後屋さんには子供がいなくてな、この人・・・
確か小助さんとかいったかな? この人を跡取りにしようって話だったはずだよ。」
小龍斎 養子なの?
GM そういう事らしい。「確かそんな話を聞いたような… 間違いだったら御免よ。」
小龍斎 許さん!(笑)
GM 話はそこまでだ。
小龍斎 なるほど。「貴重な情報をありがとよ。」
GM 「おぅ、また頼むよ。」
小龍斎 (苦笑)
GM どうする?
小龍斎 さすがに呉服問屋には、まささん関係ないしな。
まさ まわってるかもしれないし、まわってないかもしれないし。
GM 肥後屋は長屋の近くだ。お前のテリトリー内だけど。
まさ さかなーぁ、魚。
GM <運>チェック。<運>の20倍ロール。
小龍斎 20倍? 20倍ってどういう事?
GM つまり00が出なきゃ成功という事だ。
まさ ……何っ! なんで00だんずやぁーっ!!
一同 (爆笑)
GM 肥後屋の両隣には魚売って歩いてるようだな。(笑)
まさ 頼まれても(00は)出ねーぞ。(笑)
小龍斎 しょうがない。単独で呉服問屋の肥後屋さんに行ってみるか。
GM 肥後屋さんはなかなか商売繁盛のようだ。ここはちょっと身分の高い人達が利用してる店だ。
小龍斎 「ごめんなさいよ。」
GM 「いらっしゃいませ。何をお求めですかな?」
小龍斎 跡取りになるっていうんだから主人あたりがいいな。「御主人はいますか?」
GM 「少々お待ちを。」と言われて少々待っていると優しそうな顔立ちの人物が出て来ます。
小龍斎 うん。
GM 「私が肥後屋の主人の金造ですが、何か御用でもございましたか。」
まさ 金造かい。(笑)
小龍斎 「私、町医者をやっている小龍斎といいます。」
GM 「ほう、そのお医者様が私に何か?」
小龍斎 「はい。今朝、こちらの小助さんと思われる方が私の所へ来たのですが。」
GM 「ほう、小助が。小助は昨晩から出かけておりましたが、そうでしたか。」
小龍斎 「実はかなり深い傷があり、かなり危険な状態です。」
GM 「何と!」
小龍斎 「申し訳ないが、ご本人と確認してもらいたいのですが、どなたか御同行願えれば。」
GM 「わかりました。私が行きましょう。」
小龍斎 では、長屋に連れて来て「このような按配ですが、いかがでしょう。」
GM 「おお、小助! 大丈夫か。」と言いながら両肩つかんでゆすってる。(笑)
一同 (笑)
小龍斎 「これこれこれ、やめなさい。」(笑)
GM 「はっ、取り乱してしまいました。」
小龍斎 「今ので寿命がニ年縮まりましたよ。」
総次朗 (小龍斎に)お前のな。(笑)
GM 「ところで、いったいこれはどういう事なのですか。」
小龍斎 「いや、事情はまったくわかりません。そちらに何か心当たりは?」
GM 「いや、まったく…。」
小龍斎 「昨晩、彼はどちらに?」
GM 「わかりません。商いが終わってから話があるので呼んだ時にはすでにおりませんでした。」
小龍斎 刀傷って背中にあるの?
GM 背中。背中にズバリ一太刀。 <観察>して。
小龍斎 …失敗だ。
GM 特別何もわからんな。
小龍斎 「とりあえず、しばらく安静にする必要があるのでこちらであずかるか
もっと大きな診療所に移すかになりますが。 …できればここをお勧めします。」 金づるだ。
一同 (爆笑)
GM 「金づるですか。」
小龍斎 いやいや、心の叫びが聞こえてる。(笑)
まさ まずいって。(笑)
小龍斎 「いや、安静にしなければいけないし、誰かに狙われている可能性もあり
うちのような小さな所にかくまってたほうが安全かもしれませんし。」
GM 「そうですか。では、ケガが治るまでよろしくお願いします。」と言いながら懐から小判の塊が。
小龍斎 「いやいや、そんなつもりは。」とか言いながらもう手が出てる。(笑)
一同 (大爆笑)
GM そこには小判が10枚も。
小龍斎 おお、ごっつー稼いだ。
GM 「それでは小助をよろしくお願いします。」
小龍斎 「合点でぃ。」
総次朗 がってんでぃ?
小龍斎 んー、絵師のじいさんにも金回してやらないとまずいかな。
GM おお、四両。(笑・四両というのは借金の額に等しい。)
小龍斎 四両もやれないって。(笑)
まさ 四両はまずい。
小龍斎 あ、しまった。おりんの事聞くの忘れた。 …ま、今度でいいか。
GM 昼過ぎ、春風が小龍斎の所を訪ねて来ます。「ちょっとええかのぅ。」
小龍斎 「何だ、何だ?」
GM 「実はのぅ、肥後屋についてちーとばかし調べてみたんじゃが?」
小龍斎 「うむむ。大体言いたい事はわかった。」(笑)
GM 「何と、まだなーんにも喋っとらんぞ。」
小龍斎 「付き合いが長くなってきたのでな。」
GM 「なるほど。わかったんじゃな。」
小龍斎 仕方ない、一朱(一両の16分の1)ぐらい握らせる。きゅきゅきゅって。
GM 「何じゃこりゃ?」(笑)
小龍斎 「え、え? 足りませんでしたか?」
GM 「何じゃろ?十両が頭に浮かぶんじゃが… 病気かのぉ。」(笑)
一同 (笑)
小龍斎 やむをえまい、一両出すか。
GM では、肥後屋は評判もいいし、主人の人徳もあって商売繁盛してるんだけど
夜になると裏門のあたりでヤクザな連中がうろつく事があるらしい。
小龍斎 何か嫌がらせを受けてるのかな。
GM 「話はそれだけじゃ。あとはお主らで調べてみぃ。」
小龍斎 なるほど。こうなるとひとりじゃ苦しくなるな。
まさ (笑)
小龍斎 まささんにも声をかけるかな。
まさ 僕はただの・・・
総次朗 魚屋さん。
まさ ピンポーン。うだつの上がらない魚屋さん。(笑)
一同 (笑)
GM さて、夕方だ。夕7つ(午後4時)
小龍斎 それではまささんを呼んでだね。
まさ 「何ですか?」
小龍斎 まずは一両手渡して… 一両単位で金が無くなるの勘弁してくれ。(苦笑)
一同 (笑)