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給水塔とマーガレット
青森市の西バイパス近くのシネコンへ映画を観に行こうと、わき道から裏側を通って車を走らせ、操車場というのでしょうか、ＪＲの列車の溜り場所に平行する道で、二基の給水塔が目に入りました。実はその塔は前から気になっていて、いつかアングルを見つけて撮っておこうと思っていたので車をおりて近づいてみました。
蒸気機関車のない現在でも使われているものなのかわかりませんが、アメリカ映画の砂漠の町はずれによくある姿が彷彿として、灰緑色に赤茶の鉄さびがぐあいよく浮いて良い風景です。
高い金網のフェンスに「立入禁止」の警告板がはってあるわりに、鍵のかかったドアがあるわけでもなく、そのあたりは新興の洒落た住宅街なので遊ぶこどももいるだろうに少し不用心のような気がしましたが、そのあたりを整備してしまうと、ちょうどそこに咲いていたひと群のマーガレットのなにげない姿もきっと引き抜かれて無くなってしまうのかな、と思うとそれも寂しい気がするのです。
なかなか難しいところです。
2004年6月7日撮影