電脳写真散歩タイトル
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田舎館の田んぼアート

津軽田園地帯の真っ只中に突如として出現する天守閣は田舎館村の役場(正確には村の文化センターの展望台)です。村役場としてはとてもユニーク。どこの地域でも庁舎新築の時は先進のデザインを選ぶと思うのですが、ずいぶん思いきったものです。
そこに隣接する田んぼに葉の色の異なる稲を植え分け、成長するにつれて絵がうきでてくる「田んぼアート」。これもまたなかなかのアイデアです。天守閣に上がって見下ろすとちょうどうまい具合に見えるようになっているということで行ってみました。
今年は写楽と歌麿の浮世絵がくっきりと浮かび上がって見事でした。第一稲の葉の色が品種によってこんなにも鮮やかにちがうなんて今まで知らなかったのでほんとに驚きます。
津軽野を吹き渡る初夏の風が稲をざわざわと波立たせると、そのアートもそれに連れて波打ちます。そしてアートの中ではおばさんが草取りでしょうか、なにか作業をしています。
他では見られない不思議な光景でした。

九月の稲刈りでこのアートは無くなってしまいます。季節限定でその時しか見ることができないというのもまた風情というものですねぇ。

※写真の上にカーソルを持っていくと天守閣から見たアートの全貌に変わります。

2005年7月9日撮影

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