赤川の紫陽花

青森市の東部、向かい側は県立中央病院なので、「県病通り｣と呼ばれている道に沿って流れる赤川のほとりには、毎年この時期になるとアジサイが花を咲かせます。この季節以外はなんだか草むらが連続しておいしげっているようにしか見えないのに、今だけ文字通り華麗の路になるのが意外性があって好きです。私は西の住人でこの道を通ることが少ないこともあり、このアジサイをいつも少し驚いた気持ちで見ています。
庭のようなある程度広い場所に幾群もふんわりと咲く風景もきれいなものですが、こうやって道端に列を作っているのもなかなかの風情だと思うのです。

七月とはいっても、青森は初夏の名残が色濃く、若葉のにおいの去っていくのが惜しい気がする季節です。そして、夏の盛りは短く、足早です。
この北国の貴重な時間に咲くアジサイは一層可憐です。