2011年 釣行日記 1
2010年を振り返って
昨年秋のベストシーズンは、ヒラメを求めて何度となく七里長浜に通った。9月始めに41cmのヒラメをゲットし、今年は順調なのかと思ったが、その後はことごとく高波にぶつかり、苦戦していた。一昨年のヒラメ絶不調に比べればまだましだが、広範囲に探ってもアタリすらない日もあった。明らかに以前よりヒラメの接岸数が減ってきている気がしてる。それは場所だけのことなのか、時期的(高水温のため)がずれてきていることなのかはわからない。結局、10月末の最後の釣行で、バラシでヒラメゲームは終了した。釣果については、釣行データをご覧ください。 昨年夏の異常猛暑の影響は、シーバスに関してはこれまでで最多となる6尾と対面したほど好調であり、鯛も10月中に入ると好調で、船中6人全員が60オーバーを釣った日があったほどだった。アオリイカもかなり好調で、エギンガーの知人は、キロクラスのアオリをバラシたとの事。エギに太長いゲソが引っかかっていたらしい。11月になっても十三湖方面でシーバスが好調だとは聞いていたが、既にシーバスタックルも仕舞っていたので、大義病がでていく気にならなかった。と、まあここまでは高水温がいい状況に作用しているようだったが、11月から例年どおりにアブラメゲームへ移行したのがどうにもアブラメの接岸状況が良くない。1か月遅れどころか、2か月遅れに入っていて全く反応がないのだった。・・・
2月20日 夏泊 9:00〜12:00
夏泊のいつもの場所に久々に出かける。
昨年からアブラメはいつ接岸するのかを待っていたが、今の時点でも接岸は見られず、越冬の間のアブラメゲームは既に崩壊していた。
低温を好むアブラメにとっては昨年の猛暑での高水温は、かなり影響しているのだろう。その証拠に、これまで見たことがない位に縄藻が沖にまで広範囲に生え、釣りの邪魔をしている。つまらない穴釣りで、居つきのチビアブラメを2尾釣っただけ。穴釣りでの反応も薄いということは本当にいないのだと痛感する。いつもならエサ釣り人もいるのだが、全く出会うこともない。
4月某日・・・
結局いつものアブラメゲームは、成立することなく退屈な日々を過ごしていた。次に狙えるものは、カレイだが本番までの場つなぎとして釣行のタイミングをうかがっていたら、大地震が発生して家族からも釣り禁止令が出る。余震続きで、ここ1か月は全く釣りをしていないのだが、今はいつ再開するかを思案している。
5月21日 夏泊11:00〜13:30
夏泊地磯のアブラメゲームは成立するのか、気になっていたが、このところ週末になると悪天候で、釣りができずにいた。そんなこともあり、昼の干潮のタイミングではあったがこの日は、強風でも波が高くても釣りをする決心で臨む。現場は波っ気があったが、どうにか釣りはできる様子で、小雨の中をいつもの地磯からスタートする。波があり海中の様子がよく見えないが、記憶を頼りにキャストしていくと早々にアタリを捉える。上がってきたのは、28cmのアブラメだが、このサイズでは居つきのものと考えるしかない。その後もキャストを繰り返していくが、波に邪魔されてルアーのトレースラインを狂わされ、釣りづらい。ショートバイトが何度かあり、波が影響しているのがわかる。この時点でここでのアブラメゲームが例年通り成立することを確信した。後はゴンザレス級のサイズとの出会いだけだが、波に翻弄され、なぜか自分の立ち場所だけが周りに比べて波が高い気さえしてくる。そんな中、今日の状況下で、ここだろうと思うポイントで波待ちをしながら地磯先端際にキャストすると、ゴンと明確なバイトに合わせる。ロッドを立てると一気に根に潜ろうと抵抗するが、地磯から身を乗り出し、際から魚を離しながら強引に取り込む。上がってきたのは39cmのグッドサイズ・・久々の出会いに感謝し、写メを撮りやさしくリリースする。頭上を黒雲が覆い、雷が心配になったので納竿となる。
8月17日 西海岸17:50〜19:00
久々の書き込みとなったが、とりあえずシーバスに関しての近況報告を・・・。7月からいつもの西海岸へシーバス狙いで釣行を重ねているが、昨年の爆釣劇はどこへやら・・・いつもの1尾との出会いを求める釣りとなった。
昨年との違いは、圧倒的にベイトが少なく接岸も1ヵ月位遅れていた。日中は暑いものの、日没近くは風が冷たくてTシャツだけでは風邪を引きそうなくらいだ。フグのバイトもなく、魚っ気を 感じられずに7月が過ぎる。8月17日は私にとって特別な日である。水死した友人の命日であり、当時の朝に私がシーバスを釣った4時間後に亡くなったのだった。午前中に友人の墓参りをすませ、雨降りだったがとりあえず出かけてみた。現場に着くと結構強く雨が降っていて、車中で小降りになるのを待っていたが、諦めて浜へ降りる。海は濁り始めていて、いつもは貧弱な流れ込みが勢いよく黒い濁流とゴミを海に流していて、見る見るうちにその範囲が広がってきたが、波に押されて私の立ち位置まで広がることはなく、私の目の前の海は釣りが可能な濁りであった。雨が降り海面を叩いているので、ベイトは表層から潜っていることを予想しながらフルキャストを繰り返していた。そんな時、沖で魚が跳ねたのを目撃する。それは明らかにシーバスが捕食している姿だと直感し、何回かキャストしたが反応がない。一旦その場を離れ、目と鼻の先の昨年の爆釣ポイントに移動したが、もろに向かい風と押し寄せる波と沖から迫る濁りを見てすぐに元の場所へ戻る。釣りができる場所はもうここしかないとバイブレーションに変えて底から探り上げるように軽くロッドを上下に動かし、リトリーブスピードを若干遅めにキャストを繰り返していた時、コンと何かが当たったので、大きくアワセを入れるがラインが弛んでいる。違ったのかなあとラインを巻き取っていると突然ロッドがしなり、生体反応が伝わると同時にシーバスがエラ洗いをし、水面を割る。岸近くまで寄せてきた時に、イルカジャンプの如くその魚体を空中に全てさらけ出し、1m位は飛び跳ねたように見えた位に見事なジャンプであった。しかしルアーのフックは物ともせずに寄せ波に乗せてランディングする。61cmのグッドサイズを写メに撮り、丁寧にリリースする。
雨でずぶ濡れだったが、墓参りの礼なのか亡き友人からのプレゼントと解釈した。