Mikami Masato Clinic
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運動療法の効果


 適度に運動をすることは、高血圧、高脂血症、 
糖尿病などの生活習慣病に良い効果をもたらし ます。

1. 血圧が低下します。

運動によって血圧が低下します。一般に運動中は、血圧は上昇し、運動後は血圧低下します。しかし、運動を継続することで血圧は上昇しににくなり、普段の血圧が低下します。2−4ヶ月の運動で血圧は5−20下がると言われます

2.血圧が変動しなくなります。

普段の血圧は正常でも、血圧測定の時だけ、血圧が上昇(白衣高血圧)する人がいます。また、高血圧として治療していて、朝方や夕方だけ血圧が上がることがあります。血圧を変動しにくくする方法として、運動療法が有効です。ストレスや緊張などで血圧が上がりにくくなります

3.体重が減少し、肥満予防になります。

運動でカロリーが消費され、体重は減ります。体重が減ると血圧は低下します。体重を減らすために食事療法は大事ですが、運動療法と併用することで、効果が上がります。

4.コレステロール、中性脂肪が改善。

総コレステロール、中性脂肪は、運動によって低下します。また、善玉コレステロール(HDLコレステロール)は、運動によって上昇します。

5.糖尿病が改善します。

運動によって糖が使われ、また、代謝の改善によって、血糖値が低下し、変動しなくなります。糖尿病の患者さんにとって運動療法は不可欠な治療です

6.自律神経障害の治療

更年期障害を始めとする自律神経障害は、手足が冷える、悸する、疲れやすいなどの症状が出現します。これらの症状のため、運動しなくなることが多いのですが、無理のない適度な運動から始め、徐々に運動量を増やすことで、それらの症状は、軽快する方向に向かいます。

     運動の実際

 全身を使う有酸素運動が適しています。

例えば、散歩や早歩き(ウォーキング)、体操、社交ダンス、平地でのサイクリング、プールでの水中歩行などが適しています





また、激しくならないように、注意すれば適する運動として、軽いジョギング、激しくないエアロビクス、ゆっくりした水泳などがあります















息をつめて力む運動は適しません。

     例えば、重いものを持ち上げる、重い雪を押す、息を
   こらえて潜るなどは、適しません
息をつめてりきむ
   運動は、脈拍は上がりませんが、
急に血圧が上昇し、
   心臓に負担をかけます。

   生活習慣病の運動療法には、適しません。

理想的な運動は、

1日30分以上の散歩を毎日、または、1日1時間以上の散歩を週に3回です。これらを継続することが、大切です。