チャンドラ保育園の解説           top

こ こは、就学前教育の専門家であるシュレーカ先生と助手のような若い女性と、時折手を出す下働きの女性が子どもたちの面倒をみています。シュレーカ先生は、 体格が良く、保育園のみならず保育園が設置されている家の主人でもあります。また、近隣の女性たちへの識字教室の開催、若い女性たちを組織化する指導者的 立場にある女性で、「肝っ玉かあさん」という形容がぴったりです。この地域における代表的存在です。彼女に任せれば、全てが大丈夫という感じです。もちろ ん、意志疎通が成立しないこともたまにはあるのが、それもまたご愛嬌です。シュレーカ先生は、家の管理などの仕事もあるので、子どもたちの面倒をみる中心 は若い女性の先生です。まるで「お嫁さん」のように従順にシュレーカ先生の指導に従いつつ、働いています。下働きの女性はとても働き者で、力があります。 その力で、子どもたちを二の腕をつかんで釣り上げてしまうので、子どもたちが脱臼を起こすのではないとどきりとします。私からみると少し手荒な感じです。 本人に悪気はないようですが。

この保育園では、近隣に住むベンガル人の子もサンタ民族の子も一緒に、通って勉強しています。始まるのは朝8時ですが、両親は7時過ぎには仕事に出ないと いけないので、7時半前には子どもたちは集まります。幼稚園が始まる8時まで、子どもたちは大人しく座って待ちます。待つ間は遊ばせても良いと思うのです が、行儀よく座っています。お線香を焚き、花びらを散らし、お祈りから始まります。タゴールの詩などを朗読することが多いです。朝会の後は、お勉強の時間 になります。「あいうえお」の学習、字の書き方、皆でお絵書きなどどちらかと言えば座学が多いのが特徴です。私たちが口出しをして、戸外の遊びをもっと取 り入れるようにしてもらいました。この年齢の子どもたちは元気に活発に走り回るのが何よりも大切な活動です。その後、おやつの時間。そして、お掃除をし て、昼食。楽しい時間が続きます。